私たちは「大学や大学院に行きたい。そのために日本語はもちろん、いろいろな知識も吸
収したい」という学生たちと一緒に勉強していきたいと考えています。 「初級」「中級」はより早く、効率的に日本語学習を進めます。そして「上級」レベルに達した学生には、日本語の他に、幅広い分野の授業をします。DVDなどビジュアルな教材を活用し、「日本史」は縄文期から、「世界史」は地球の歴史から始めて20世紀、そして、「今」を見ていきます。「文学」は、古典も多少入れながら、指導していきます。その他にも「時事問題」、「科学」などニュースとして際だったものは随時取り入れていきます。 生活で、日本に来てまず困るのが、アルバイト探し。日本語が多少できても、日本の習慣や日本人の反応がわからなければ、戸惑ってしまいます。「日本人はこう言ったけど。」と学生が言って来れば、私たちはその時の状況、場面などから、おそらくはこういう意図でその日本人は言ったに違いないと類推し、その時々の対応を指導します。 このような練習を繰り返せば、アルバイトの面接に行った時、必ず採用されるようになるでしょう。その頃には、「日本と私の国では違う。自分たちは普通こうするのに日本人はああする」など、異国で暮らす上で必要な「現実」を見る目が、養われていることになります。 一年に二回大学が入学試験に利用する「日本留学試験」があります。日本語の他にも「数学Ⅰ、Ⅱ」、「日本と世界(総合科目)」、「化学」や「物理」、「生物」などの試験があり、志望大学、専攻分野で必要とされる科目を選択して、受験します。この専門科目の試験対策は「上級」からになります。 「日本留学試験」の高得点者には、奨学金がもらえます。勉強を中心に据え、頑張っていくうちに、すべてがうまくいきはじめるのです。経済的に余裕を持って希望する大学や大学院に入れば、自らの能力を十分に発揮することが出来るでしょう。 私たちの学生がそうなることが、私たちの願いなのです。 |
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